【過去記事】

キャベツがごちそう 「南極の食卓」 渡貫純子 著

困ったときは、千切りキャベツ。
わが家の定番メニューです。
それが ごちそうに感じるなんて。
自分でもびっくり。

南極越冬隊

「なんきょく?」
ふと手に取った本に描かれたフライパンを持つ女性。
梅雨明け前に、暑い日が続いていたからかもしれません。
キラキラした氷の風景にはペンギンもいます。

安住さんのラジオ番組にも南極で調理を担当していた女性の方がゲストだったときがありました。
もしかして、あの時の方かしら?
ラジオでの話も興味深かったことを思い出しました。

キャベツの千切りはごちそう

南極越冬隊に調理担当として参加された渡貫さんの著書でした。
30人の隊員の1年分の食料とともに昭和基地に乗り込みます。

食材の発注から現地での管理まで。
基地でも野菜を作っていたそうですが、毎日の食事をまかなうまではいきません。
そのため、長持ちしない野菜がとっても貴重。
どんなにもたせても半年経つと生の野菜はほとんどなくなります。
キャベツの千切りはごちそうなんだそうです。

こういう事を知ると、いつものサラダの味がかわってくる気がします。
サラだと言えば、付け合わせ。
あくまでも、脇役です。
でも、考えてみれば。
お肉だけでも、チャーハンだけでも、なんだか味気ない。

美味しいチャーハンには生野菜のサラダが欠かせません

肉があれば大丈夫じゃないかと思うかもしれませんが、肉だけの料理って、意外と物足りなかったりします。例えばとんかつ。とんかつにはやっぱりキャベツの千切りが欲しいんですよ。キャベツがないという理由で、とんかつを作る気にはなれない。カレーや牛丼も玉ねぎはマスト。野菜抜きで献立を立てるのは、実はとっても難しいんです。

「南極の食卓」より

これ、わかります。
メニューを立てるとき、主菜と同時に副菜も思い浮かべます。
副菜につかう野菜が手に入らないとなると、どうしよう、と止まってしまう。

時期的なことを言えば、今は夏。
さんさんと太陽が降り注ぎ、焼けつくような暑さの時にはやっぱり野菜が食べたいものです。

焼けつくような暑さは南極にはないと思うけど。
やっぱり、生野菜がないのは私には難しいな、と思います。

普段の「スーパーに行けば買える」状態が、実はとってもありがたいことに気がつきました。

煮汁、どうしよう

他に、びっくりしたことは、南極では調理に使った汁もゴミとなってしまうこと。
でも、これって、よくよく考えてみれば。
南極でなくても、日本に住んでいる私たちも。
流してしまえば水を汚していることになってしまうわけで。
下水処理で水をきれいにしてくれるとはいえ、流さないのが一番なんだよな、と再確認しました。

実は先日、カボチャを煮た煮汁がもったいなくて捨てられなかったのです。
そこで、冷蔵庫に余っていた野菜を入れて煮込み、スープにしたのでした。
職場のランチにスープジャーを持っていくんです。
自分だけで食べるものだから、実験気分で試してみたのでした。

そしたら、意外と普通においしくいただけました。
調味液も水で薄めたことで濃くなかったし。
野菜と一緒に煮こんだことで、野菜からのおだしも多少出たんだと思います。

なんだ、いけるじゃないか。
なんだかいいことをしたようでうれしいです。

煮汁やタレなど、家庭で出るものだったら、意外と使い回せるかもしれません。

こういうことをするのはケチ臭い気がして、なかなか大っぴらには言えなかったのです。
でも、本を読んで、少し変わりました。
煮汁やタレも、ゴミ。
だったら、減らす努力をしても悪くない。
自分がこっそりやってきたことが、そんなに悪いことじゃないってわかった。
それが意外と大きいな、と思いました。

「南極なんて、私には関係ない」
どこかでそう思っていたところがありましたが、そんなことはなかったです。
この本が、南極での生活から、日本の日常へ「それでいいの?」と疑問を投げかけてくれているように思いました。


それでは また☆

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