【暮らしのあれこれ】 おいしいもの

クール宅急便はコンビニから送れません

母親から電話がありました。
「マンゴーもらったから送るね」
・・・悪い予感しかしないんだけど・・・。

留守番電話

少し前のことです。
お出かけから帰宅すると留守番電話が入っていました。

「たんぽぽちゃん、お母さんです」

こ、これは。
母親だわ。
かわいらしい声を出していますが、私には嫌な予感しかしません。

「マンゴーもらったから送りたいんだけど、お盆だからどこかでかけちゃったのかな。」
「送ったのに受け取れないといけないから、また電話するね。」

母親のうちにも電話はありますが、呼び鈴が鳴らないようです。
だから、こちらからかけても繋がりません。
本当にかかってくるかわかりませんが、様子を見ることにしました。

ひとり暮らし

母親は一人で暮らしています。
私の父親とは私が小学生の時に離婚しました。

私と弟が進学のため家を出たので、一人暮らしなりました。
現在70代の前半です。

母親は常識を飛び越えていろんなことをやらかします。
一見すると人当たりもいいし、いい感じの人。
お友達も多いんだけどね。
きっと、遠くで見ている感じだと、面白い人、ネタに尽きない人で済むと思うのです。


それが家族となると、振り回されます。
まともにとりあおうとすると、巻き込まれるので、遠巻きに見ている感じです。
私は月に一度、食料品などを送りますがそれ以外はあまり。
連絡もこまめには取っていません。

留守番電話を聞いた途端、「えー、嫌な予感がする」と思いました。
電話機に向かって「マンゴーは送ってこなくていいから」と即答する私。
優しい主人はそれを聞いて「きっといつも送ってもらってるからお返しがしたいんじゃない?」と言ってくれます。

それでもなあ、と私。
面倒なことが起こりそうな気がしてなりません。


マンゴーを送るとなるとクール便になります。
普段から「宅急便は高い」と言っている母親には荷が重そうです。
しかも、クール便って受け付けてくれるところが限られてるんじゃなかったっけ・・・

連絡なし

後日、母親からもう一度電話がありました。
話しているうちに、あまりに邪険に扱ってもかわいそうだし、マンゴーが食べたいので送ってもらうことにしました。

「送り賃、高くついちゃうよ」
念のため聞いてみましたが、大丈夫とのこと。
次の日の午前中に届くように送るね、と電話を終えました。

私はクロネコヤマトのアプリを入れています。
荷物が到着する予定があると、知らせてくれるのです。
そのアプリが、一向に連絡をよこしません。
「明日の午前中、と言ってたけど、本当に届くのかしら。」

当日の朝になっても、アプリからの通知はなく、荷物が向かっているのかさえ分かりませんでした。

常温で

当日の朝です。
スマホの画面を見てヤキモキしていると電話がかかってきました。

「たんぽぽちゃん、おはよう。お母さんです。」

送り主からの電話です。
ちょうどよかった、今、まさにあなたがお送りになった荷物のことで頭を抱えていたところでした!とばかりに。
はやる気持ちを抑えて、あいさつをかわします。
あちらは贈り物を送ってあげている、という気持ちでいます。
その気持ちをつぶすようなことはしてはなりません。
ここは、心配な気持ちをみせずに、表面だけでもゆったりと対応することにしました。

「荷物、今日の午前中でよかった?」
「そうそう、今日の午前中ってお願いした。」

それは 間違えなさそうです。
日付指定もちゃんとしていたようです。
アプリに反映されなかったのは手書きの持ち込みだから、だったかもしれません。

しかし、その後彼女はとんでもないことを言い出しました。

「コンビニってクール便扱ってないのよ。」

そうです。
コンビニではクール便の取り扱いってないんですよね。
私はそれを知っていたのでさほど驚きませんでした。
でも、さすがに母親でもマンゴーを送るんだから、クール便を扱っているクロネコ店に行ってくれると思ってました。
それで、次の言葉を待ちました。
すると母親は

「だから、常温で送ったのよ。」

と言い出しました。
まじかー!
マンゴー常温で送ったのかー!
いろいろとぶっ飛んだ母親です。
でも、そこまでやるとは思ってませんでした。
しかも、それだけではありません。
まだまだ、こんなのは序の口です。


「ゴーヤーチャンプル用の豆腐も入っているの。」
「ゴーヤーは入れ忘れちゃったんだけどね。」

「え?豆腐」
私は思わず聞き返します。
「そうなの。豆腐。沖縄のかたい豆腐。」
豆腐?とうふ?トウフ?
豆腐って、冷蔵庫に入れるよね。
沖縄の豆腐って常温でいいの?
違うだろ、沖縄の豆腐でも冷蔵庫に入れるよね?
聞くのも怖いけど、念のためきいてみよう・・・


「それって、常温で置いとけるやつだっけ?」
「違うと思う。冷蔵庫に入れると思う。」
「だから、届いたらすぐに冷蔵庫に入れて。」

え、まあ。
そうするしかないだろうけど。
常温の豆腐が送られてくるんだ・・・。

「ほら、この間みたいに暑くないし。
きっと大丈夫だから。」

いや、豆腐だぞ。
スーパーでも冷蔵コーナーに置いてあるでしょ?
えええええ、信じられない。

なんとか母親を罵倒しないで電話は切ったものの。
頭の中はぐるぐる。
常温の豆腐ってなんだ。
受け取るの嫌だなあ、なんて思ってしまいました。
善意で送ってくれるのは分かるんだけどね。

豆腐だけじゃなかった

電話を切った後、主人に状況を話すと我が家はてんやわんや。
豆腐って常温に置いておくとどのくらいでダメになるんだろう。
沖縄の豆腐って堅いけど腐りにくいの?
ええ、冷蔵庫に入れても復活しないよね?!等々。
沖縄産の素晴らしいマンゴーがやってくるはずなのに、そんなことより。
常温で運ばれてくる豆腐のことでもちきりでした。

そんなこんなしていると、「ピンポーン♪」。
クロネコさんがやってきました。
届いたのは紙袋。
年季が入っていて、開封するのがちょっと怖い。

届いた紙袋

思い切って開けてみます。
四角いプラスチック容器につめられているようです。

プラ容器に詰められていました

荷物が届いて大騒ぎの我が家。
紙袋にウェディングと書いてあるよとか。
このプラケース何?とか。
もう落ち着きません。

ブログのネタにしようと一眼レフを向けるたんぽぽ。
でも、そんな暇はないのです。
一刻も早く豆腐を見つけ出さないと。

おそるおそる封を開けると、ありました。
たしかにかたい豆腐です。
大丈夫なんでしょうか。
確認すると保存方法は「冷蔵」とありました。
かたくても、やっぱり豆腐なんです。
常温になっている豆腐から漏れ出す大豆のにおいに戦々恐々としながら、即行冷蔵庫に入れました。

常温で送られてきた豆腐

他にもアルミホイルに包まれたものが入っていました。
怪しい。
これももしかして、冷蔵品なのでは。
そう思って開いてみると、やっぱりそうでした。
合鴨のスモーク。
保冷剤がくっついていましたが、この暑さではあっという間に溶けたでしょうね。

あい鴨のスモーク
下に敷かれていた保冷剤

常温可

さて、すっかり豆腐に話題をさらわれた主役のマンゴーですが。
意外にも、常温で保存しても構わないものだったようです。
同封されていたお便りによると「食べごろになるまでは常温で保存してください」とのこと。
そうなんだー。私は知りませんでした。

保存方法は「常温の場所で保存」

豆腐とあい鴨スモークはともかく、マンゴーは大丈夫だったようです。
いろいろ書いてしまったけれど、このマンゴーはとても大きくて立派。
今までで見たマンゴーの中で一番の大きさだと思います。
先日から「マンゴー食べたいな。ふるさとチョイスで頼んじゃのうかな」と思っていたのでうれしい。
(ふるさとチョイスの回し者ではないので安心してね。)
食べごろになるのが楽しみです。

厳重に包まれたマンゴー

そのほか、母親便には暑さと地球環境の悪化を憂えるお手紙と梅干が同封されていました。
「この枯草はなに?」と主人が言っていたのはレモングラスです。
昔、私が苗を買って植えたまま忘れ去っていたものでした。
まめな母親は世話をし、毎年夏になると収穫をして乾燥させているのです。
今年は暑さが厳しいせいか、乾燥を通り越して枯草になってしまったのでしょう。
夏にクーラーで冷やしすぎた体にはとってもいいハーブティーになります。

母親のお友達(栃木在住)お手製の梅干しとレモングラス

いろいろとネタになりそうなことが満載な贈りものでした。
思わず茶化して書いてしまいましたが、のんびりとした夏休みにはもってこいな刺激的な出来事でした。
いつもおどろきと笑いをもたらしてくれる母親に感謝です。

2023年8月15日追記
確認したところ、豆腐は大丈夫だったようです。
刺身醤油とワサビでいただきました。

それでは また☆

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