望月麻衣さんの満月珈琲店の星詠みシリーズの第3弾です。
2巻目までの登場人物、鮎川沙月（あゆかわさつき）が出てきます。
沙月のお母さん、川田藤子さんと昔の恋人、二季草渉（ふたきぐさわたる）のお話が主なんだけど。
だから、この本だけ読んでも楽しめるし、シリーズで読んでる人もゆるーく繋がっている感じを楽しめると思います。
シリーズ１作目 満月珈琲店の星詠み
シリーズ２作目 満月珈琲店の星詠み～本当の願いごと～
シリーズ３作目 満月珈琲店の星詠み ～ライオンズゲートの奇跡～
しし座さん
私がこの本を読んでいて印象深かったのが、藤子さんの堂々としたところ。
剣道に熱中している彼女を男子たちは「武士女」なんて呼んでいる。
ちょっとのことでは動じない、いつも背筋を伸ばしているような印象の藤子さんのことをからかっている部分もあると思うんだけど。
ちょっと尊敬の念も混じっている、なんて書かれていて。
読んでいる私は「かっこいいなー」と思ってしまった。
彼女は太陽星座はおとめ座。
月星座がしし座。
細やかな部分まで目が行き届くし、目標にむかってコツコツと努力を積み重ねられる几帳面さを持っているけれど。
（太陽星座おとめ座）
自分でも気がつかないうちに堂々とふるまっていたり、明るさやポジティブな感じを醸し出しちゃったりするんだろうな。
（月星座しし座）
しし座の部分は月だから、普段は隠れているけれど。
リラックスしているときに自然と出てきちゃうような、漏れ出しちゃうような。
そんな感じなんだと思う。
ここ最近、太陽しし座さんや月しし座さんの「なかなか自信が持てないんです」というつぶやきをいろんなところで耳にしたので。
物語を読んでいて、藤子さんが醸し出す堂々とした雰囲気や太陽のような明るさにしし座さんの良さを感じて。
そうそう、しし座さんってこんな感じ。
カッコイイ！
なんて思いました。
私は金星がしし座なので、読んでいて自分の金星が褒められたようで（←勘違いしているのはわかっているけど）なんだかうれしかったです。
今回の物語は自信を無くしているしし座惑星持ちの方にぜひ読んでもらいたいな、と思いました。
（もちろん、そのほかに方にもおすすめです☆）
海王星のサラさん
満月珈琲店では（巨大）猫のマスターの他に１０の惑星の特徴をまとった猫たちが登場する。
時にネコだったり、ヒトだったりするようだけど。
今回のお話ではこれまであまり登場してなかった海王星のサラさんが登場する。
サラさんは海王星の力を持つお方。
今回のお話では「わたしも人のために役に立つようなことがしてみたい」と発言して、惑星たちを驚かせる。
海王星は地球から遠く離れた星で、トランスサタニアンのひとつ。
その影響も人知を超えている。
海王星はそこにあるけれど、見えないもの。
夢だとか、幻。ガス、霧などを表す。
海王星の強いアーティストは異世界にいざなうような力で人々を魅了するけど、その一方で、ドラッグや不幸な人間関係、お金にまみれて不幸な死を遂げてしまう人も少なくない。
そのあたりをサラさんはこんなふうに話している。
「大スターになった人が、その後も自分を保っていられるかどうかなんて、私の仕事ではなくて君たちのしごとだよね？よく『海王星は使いこなせない』と人から言われてしまうけど、問題なのはわたしのエネルギーではなくて、他の星たちのエネルギーとの兼ね合いだと思うんだ。特に常識を司る土星（あなた）とか。わたしは夢を与えるのが仕事だから」
満月珈琲店の星詠み～ライオンズゲートの奇跡～
あまりの話の大きさに、くらくらしてしまうんだけど。
同時に、そのぐらい簡単にふわっと境界がなくなって、これまでの常識とは違う所に連れていっちゃうんだな、海王星さんは、なんて改めて思ったりしました。
そうそう、ここからはがらりと話が変わって私のことなんですが。
ここ何年か、私の水星にトランシットの海王星がスクエアをとってまして。
水星は事務仕事やコミュニケーションが得意な惑星なので、そのあたりで境界があいまいになったり、間違えが多くなったりいろいろと振り回されることも多々あるわけです。
そんな感じですから、イライラしたりすることもあったのですが。
先日、ちょっとしたことに気がつきました。
わたしは、これまでと同じように物事が進まないことにイライラしていたんですが。
もしかしたら、このうまくいかないのはチャンスなのかもしれない、と思い始めたんですよね。
今までと違う方法で、解決したり、もしくは解決しなくてもうまくやってしまう方法があるのかもしれない、と思ったわけです。
今までの方法がうまくいかなくなったことで、違う扉が開いているのに気がついた、というか。
なんだか、面白いな～と思っているところです。
いや、達観しているわけでなく。
まだ振り回されている所なんですが。
今のうお座の海王星は、私の土星とはトラインでよい角度をとっているので、そのあたりも使えたらいいですな。
海王星のサラさんもそれとなくアドバイスしてくれてるし。
うんうん。
そんなこんなで、楽しく読ませていただきました。
続編はあるのかな。
冥王星がみずがめ座に移ることととか書いて欲しいけど、スケールがでかすぎるかな。
サターンリターンとかもいいなあ。
もう、書いてたっけ。
（すみません、忘れちゃいました）
それでは また☆
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