訪れてみたかった南房総の神社をめぐります。
2アウトからの逆転
車に戻って次の目的地へ向かいます。
車内のラジオでは、WBCの中継を流していました。
対戦相手はブラジル。
ぽーん、とヒットを打たれる、ホームランも打たれる。
きわどい当たりを取られてしまう。
聞いているだけで、相手の強さが伝わってきます。
私たちがご飯を食べている間に、試合は進みました。
点差があるまま最終ラウンドへ。
アナウンサーは明日の担当者を発表し、明日への期待を寄せますが、試合は佳境。
ここから巻き返しは無理でしょう。
聞きながら、前向きなアナウンサーにすごいなあ、と感心してしまいました。
そんな時です。
まさかの逆転ホームラン。
2アウト、からでしたよね。
車内であるにもかかわらず、大盛り上がり。
びっくりしすぎて、涙してしまいました。
スポーツとは無縁の夫婦もはしゃいでしまう、そんな逆転劇でした。
県内屈指の古社
あまりの逆転劇に、浮足立つ私たち。
そんな夫婦を乗せて車は見知らぬ土地を進んでいきます。
到着したのは 洲崎灯台(すのさきとうだい)。
大正8年に建設された灯台です。
その近くにある神社、洲崎神社(すのさきじんじゃ)。
海のそばにある古社です。
本で見た時から、訪れることを心待ちにしていました。
長い階段をふうふう言いながら登っていきます。
隣で黙っていた主人が、登り終えて言いました。
「148段あったよ。」
ひい、高いはずです。
海を臨む鳥居からは、天気がよければ富士山が見えるそうです。
この日はあいにく雲が多くて富士山は見えませんでした。
それでも、雨が降るかもしれない、という天気でしたので、お日様がでてきてくれただけでもありがたかったです。
こちらの御朱印は太くて力強い文字が特徴です。
おみくじを引いたら、同じような太文字で「吉」と書かれていました。
天変地異に揺すぶられる人心の様は、誠にはかない限りである。
洲崎神社のおみくじより
如何なる状勢の変化にも対応できるには平素の心がけが大事である。
うかうかととりとめもなく生きることをやめよう。
まるで、この12年間のわたしを見られていたかのようです。
12年前の震災で揺すぶられ、すべてのことを疑いの目でみるようになったことがありました。
100円のおみくじ、あなどれません。
古社の力強さを感じながら次の目的地に向かいました。
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