上橋菜穂子さんの新作、香君(こうくん)を読みました。
はるか昔に、神郷からもたらされたというオレア稲。
ウマール人はこの稲を使って広大な土地を統治しています。
虫に強く、病気にもつよいオレア稲。
温暖な気候のオゴダ藩王国では年に3回も収穫できます。
ただ、このオレア稲を植えてしまうと他の植物が育たなくなり、オレア稲しか育てられなくなります。
また、収穫した籾から作ることができないので、常に帝国から種もみを購入しなければなりません。
オレア稲に唯一つく虫、ヨマが大量発生してしまうと、オレア稲を焼くことでしか食い止めることができません。
そうなってしまうと、人々は食料を失ってしまい飢饉が起こってしまいます。
神からもたらされたオレア稲。
それを受け入れることは、豊かさとはひきかえに帝国への従属といつ飢えるかもしれないという恐怖を常に抱えることになるのです。
主人公アイシャ
主人公のアイシャは香りを嗅ぐことにたけています。
冒頭では崖を上っているシーンで、アイシャたちをとらえようと崖の上に向かっている兵士たちの臭いを感じていました。
植物たちが虫に食べられて、悲鳴を上げているかのような香りがあちこちからして夜も眠れない、という描写には驚きました。
我が家にも鼻が利く人がいますが、ここまでじゃあ、ありません。笑
並外れた嗅覚、なのです。
これが、オレア稲に忍び寄るヨマの被害から人々を救うカギとなるのか。
どうなのか。
まだ、上巻しか読んでないので、続きがよみたくてしょうがありません。
一気に読んでしまった
そうそう、この本を図書館で予約していて順番が回ってきたのでした。
思ったよりも分厚かったので、返却期限までに読めるかな、だいじょうぶかな、と心配なぐらいでした。
毎日夜、寝る前のお楽しみとして、少しずつ読んでいたのですが。
主人が寝てしまっても、続きが読みたくてたまらない。
寝室の電気を消して、ひとりリビングでおしまいまで読んでしまいました。
次の日がお休みなので、遅くなってもだいじょうぶ、だったんですね。
でもね、いいところで終わるんです!笑
上巻のおしまいも、「え、ここでおしまいなの?」
どうなるの?
どうなるの?
っていう感じでした。
つづきが読みたいです。
つづき、プリーズ(しつこい)
こんなに夢中になって読書をしたのは久しぶりな気がします。
(もしかして、違うかもしれないけど)
はやく、下巻が来ないかな。
それでは また☆
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