【暮らしのあれこれ】

反対意見を聞くってあんまり好きじゃない 「多様性の科学」マシュー・サイド著

自分の意見に共感してくれない。
私はそれだけで、 かなりストレスフルだ。

反対意見の扱い方

自分が言っていることに理解を示してくれない。
真っ向から立ち向かってくる意見を投げつけられる。
私はそういうのって苦手。
どうしていいかわからない。

まず、相手の言っていることがわからないし。
反論しようにも、自分の中でどこが引っ掛かっているかもわからない。
理解して、言葉にするまですごく時間がかかる。

そもそも、いろんな意見が飛び交う現場なんてストレスフルだ。
それぞれが言いたいことを言って、収拾がつかない。
できればそんなところには居合わせていたくないと思う。

心地よい空気の奥で

自分の意見が他の人と大体同じ。
自分のしていることも、そこから外れていない。
そう思える安心感ってすてきだ。
自分がそこにいていい、受け入れられているとさえ感じる。

ただ、そう思う空間の中でも気になることがあった。
このままでいいのかな。



心地よい場所にいるんだ、という自覚がそれ以上考えることを阻む。


本当に、このままでいいのかな。
ぼんやりと思いながら、どうしていいかわからなくて、それ以上は考えないことにしていた。

チャンスは痛いもの

「多様性の科学」という本を読んでみた。
予定調和を打ち破る多様な意見の大切さを説いた本だ。
9.11におけるCIAの失態や、多数の死者を出した登山チームの判断ミス。
大企業の盛衰など。
多様性に欠けたためにとん挫した事例が事細かに書かれている。

同じ考え方の人間ばかり集めても目標達成の足かせになるだけだとわかっていれば、そうならないように用心するだろう。同じ視点の人間ばかりでは物事を新たに学ぶチャンスをなくしてしまう、同じ意見の人間ばかりではイノベーションをもたらす反逆者のアイデアは出てこないとわかっていれば、それを避けようという意思が働く。

「多様性の科学」より

本で取り上げられるのは、知っている人も多いだろう、歴史的な事例や大企業ばかりだ。
平凡な私の日常にそのまま取り入れられるとは、私も思っていない。

それでも、同じような意見に閉じ込められたような空間に妙な違和感を感じていた自分の感覚は間違ってなかったんだ、と思ってちょっとうれしくなった。
私は、違う意見を投げつけられるのは得意でないと思いながらも、同じような意見ばかりの現状には不満を感じていたんだな、ということを本を読んで気がついた。

行動に移すのは

心地よい空間だった職場から移動になり、職場環境は大きく変った。
現在は、自分の言いたいことが伝わらない、同調してもらえることが少ない環境に。

自分の主張を伝えるために、言葉を選ぶけど、不毛な努力に終わることも多々あり。
反対意見が飛んできて、心が折れることも。


でも、本を読んで少しだけ意識がかわったかな。
理解されなくても、反対意見がでてもいいんだな、と思えるようになったこと。
私としてはストレスフルだけど、組織としては健全なのかな、と考えられるようになりました。

日々起こる、様々な環境に対処していくのに、自分の考えだけで到底足りない。
一生懸命考えても、抜けが出てしまうし、ミスも起こる。
様々な意見を取り入れ、やっていくことでどうにか乗り切るしかないんだろうなと思います。

多様な意見を取り入れるってますます重要視されていくんだろうな。
言うは易しだけど、実行するのは大変そう~って思います。

それでは また☆

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