明日は健康診断。
婦人科の診察もあるから、スカートでいったらスムーズかな。
でも、持ってないんだよね。
そうだ、作ってしまおう。
歓送迎会
この日は職場の飲み会。
この4月で退職された方、新しく入ってきた方とお食事会がありました。
私はこういう会がちょっぴり苦手で。
はやり病を理由にずっとお断りしてきたのだけれども。
もう、そうもいかなくなってきました。
それに。
つい最近知ったのですが。
退職される方のお花代が、飲み会の残りの費用から出ていたのです！！
それは、出ないわけにはいかない。。。。。
というわけで、決死の覚悟で参加をしました。
疲れて帰ってきてもいいように、家事を片付けて。
すぐにお風呂に入って寝るだけにして出かけました。
健康診断
いろいろ準備して出かけたものの、帰ってきても意外と大丈夫でした。
せっかくなので、お風呂でゆっくり。
上がっても、いつもよりもだいぶ早い時間です。
次の日は健康診断でした。
今回は婦人科の診察も含まれます。
スカートがあった方がいい、あれです。
長いスカートがあればいいけれど、手持ちの服にはありません。
ワンピースだと、腹囲の時におパンツの上までたくし上げなくてはなりません。
想像してみたけれど。
それはちょっと嫌だなあ。
スカート用に布を買ったことを思い出しました。
サンキのセールで購入したものです。
手持ちの本を見てみると、スカートの作り方が載っていました。
そんなに、難しくはなさそうです。
「健康診断は明日だけど。今から作ってみようかな。」
ゴムのスカートですから、多少縮んでしまっても履けるはずです。
水通しもせずに、いきなり裁断して作ることにしました。
ソーイングビー
次の日の健康診断のためのスカートですから、タイムリミットがあります。
時間を計算して、私は足りる、と思って作り始めました。
それでも。
ミシンの調子がいまいちだったり、その原因を追究したり、あれこれ試行錯誤をしているうちに、あっという間に1時間が過ぎていきました。
「だいじょうぶ、だよね？」
ただのギャザースカートだと思っていたのに、自分が思うほど工程が進みません。
時間ばかりスルスルと過ぎていきます。
いつもはラジオを流しながら作業するのに、そんな余裕もありません。
「とにかく集中しなくっちゃ」
自分に言い聞かせます。
そんな自分を「ソーイングビーに出場しているみたい」と思いました。
エズメに「あの子、あんなところでもたもたしているわ。大丈夫かしら。」とでも言われてしまいそうです。
ソーイングビーというのはイギリスのテレビ番組です。
NHKのEテレで日本語に吹き替えられて放送されていました。
ソーイングの課題を与えられた出場者が制限時間内に作品を仕上げます。
審査員はソーイングのプロです。
エズメというのは2人いる審査員の内のひとりで、なかなか鋭く、痛いコメントをする人なのです。
シーズン５が去年の秋から今年の1月ごろまで放送されていました。
私は録画を最近見始めたのです。
見終わってしまうのがもったいなくて、なかなか見られなかったのでした。
出場者はみなさん着れ者ぞろいで、ソーイングの達人です。
難しい課題を制限時間内にきっちりと仕上げます。
それだけでも大変なのに。
厳しくて怖いぐらいの審査員をうならせるほど、技術の高い方ばかりなのです。
そんなレベルの高い洋裁番組を持ち出してしまうのはどうかと思うほど、私の縫っているものは基本的なものでした。そう、ギャザーの入ったゴムのスカートです。
簡単な服ですが、それでも自分の思った通りに進みませんでした。
しかも、健康診断に着ていくというタイムリミットがあります。
そこで、脳内でソーイングビーに出場しているかのような妄想が発動したのでしょう。
限られた時間で仕上げなくっちゃ、というプレッシャーが番組を思い出させました。
改めて、ソーイングビーの出場者たちってすごいんだわー、とも。
だって、ゴムのスカートですら、私はこんなに苦戦しているし、時間がかかったんだもの。
無事完成
結局、その日のうちには完成せず、次の日に作業を持ち越しました。
それでも、診断の時間には間に合いました。
履いてみました。
会場までレギンスとペチパンツを下に履いていき、診断の直前にスカートだけになりました。
婦人科の診察は、とってもやりやすかったです。
作ってよかったー、と思いました。
そうそう、ローンの生地なので、うすくて軽いスカートになりました。
ギャザーが広がる形がかわいくて、家でもよく履いています。
私には似合うみたい。
主人が褒めてくれました。
参考にしたのは村田繭子さんの「シンプルで着やすいまいにち服」でした。
この本、買っておいてよかったです。
タイムリミットがあるソーイングはスリルたっぷりでした。
いつもより集中して取り組めたのは良かったかな。
ソーイングビー、シーズン６始まらないかな。
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